月イチ会議 最終回!!!!

 3月12日(金)、今年度最後の「茅野市民館をサポートしませんか2020 演劇の『種』育てましょ! 花を咲かせ実を結ばせるクラブ活動 ドンドン芽を出す月イチ会議」が特別編として行われました!

今回は1月の月イチ会議⑥以来!

講師の柏木陽さんに茅野市民館にお越しいただき、参加者のみなさんと今年度の振り返りと

来年度の展望のお話をしました。

まずは、今年度の振り返り。

前半は、クラブ活動マネージャー・マリコの進行で、第1回目から今までの活動の振り返りと、月イチ会議⑦で市民館スタッフと映像作家上田謙太郎さんとで作られた映像作品の上映が行われました。


8月に行われた月イチ会議①の時は、講師の柏木さんはリモートで参加。

参加者の皆さんの自己紹介や近況報告など、柏木さんを交えての交流の場となりました。


こちらは月イチ会議③の様子。
この時は、クラブ自主活動でつくられた都々逸の作品審査会を行いました。
自分ひとりで好きな作品を選んだ後に、近くの人と好きな作品を語り合う時間を設定。

みんなで語り合うことで、自分一人では気付かなかった作品に対しての新たな視点が見つかりました。

こちらは1月に行われた月イチ会議⑥のようす。

都々逸作り→好きな都々逸を選んで1分間動画制作

→1分間動画から作品を選んで会話のお芝居作り

→会話のお芝居に動きをつけて演じてみる…

こうやって振り返ると、今年度のクラブ活動の広がりがわかります。

振り返りのなかで参加者のみなさんからいただいた感想は、「ひとりで(都々逸を)作るのとグループになって作るのでは、人の発想が入ると全く違う方向にいったりして、集団で作る面白さを感じた。」、「舞台に立つつもりがなかったので、(舞台でお芝居をすることになって)やられた!と感じた。」、「(お芝居をすることは)楽しかったが、立ち位置とかいろんなことが気になって…。楽しかったのかなぁと思ってしまう。」と様々なものが出てきました。

参加者の皆さん、今年度のクラブ活動は刺激的だったようです!

マネージャーとの振り返りの後に、2月の月イチ会議⑦で映像作家の上田謙太郎さんと茅野市民館スタッフが作成した映像作品の上映を実施。

 
こちらは市民館スタッフのみの参加でしたが、今後クラブ活動参加者のみなさんと上田さんとで一緒に映像制作などが行えたら素敵ですね♪

後半は、柏木さんの進行で改めて参加者の皆さんから活動の振り返りと、次年度やってみたいことの意見(野望)を伺いました。

まずは、4~5人のグループになって意見の交換。



改めて、それぞれのグループから出てきた意見を発表してもらったところ、
・今年やったお芝居を完成させたい。
・今年よりも規模を大きくして、この場にいない人に対して、何らかの発表をしたい。
・映画を作りたい。
・音響とか照明とかをやってみたい。

…など様々なものがあがりました。
なかでも、台本作りまで行ったお芝居を作品として「形にしたい」という意見がとても多かったのが印象的です。

みなさんの意見を伺った後、柏木さんから『芸術』というもののとらえ方を踏まえた、
今年度の活動についてお話いただきました。



『芸術』というと、もともと「個人の内面の表現」というイメージがあって、それも間違っているわけではなけいど、今は「地域の集合意識の醸成→まちづくり」という動きに変化している。

最初のクラブ活動の時に行った「都々逸」はもともとは一人で作るものだけど、他人が入ることで作品作りが一人で完結しなくなる。でも、それこそが今回の活動の秘密。

一人で完結しない、自分のイメージ通りにならない→「いやだな」と思うのか、「自分の思ってもみないことが起こっている、面白い!」となるのか、ここが分かれ道。
「個人の内面の表現」だと、「完成しない。イメージ通りにならない!」になるけど、(地域といわず)「集合意識をどうつくっていくか」と考えると、「そんなことも起こるんだ!おもしろい!」に繫がっていく…という発言が柏木さんからありました。

またその流れで、「柏木さんが『演劇』を続ける理由」や、「柏木さんにとっての『演劇』とは」というお話も伺いました。


柏木さんは「自分は生来あまのじゃく。大きいものにはつけない。いつでもマイノリティの方にいってしまう。だから日本ではマイノリティである「演劇」というジャンルにいる。」と話されていました。

また、柏木さんの話を受け、クラブ活動コモンでもあり茅野市民館プロデューサー/茅野市美術館長の辻野からは「茅野市民館は市民一人ひとりが主人公になれる場というスローガンがある。『演劇』は多様性を存続させる一つの大きな力。そんなに手直に答えがある道のりではないが、だからこそ「劇場」、「美術館」という場所が日常的なサード・プレイスになっていけばいいな、と思う。」という発言もありました。

濃密で盛沢山だった約2時間の「月イチ会議⑨ー特別編ー」。

最後に、改めて講師の柏木さんから参加者のみなさんへ来年度に向けて、以下のようなご挨拶がありました。
「みなさん、今年度月イチ会議でずっとお付き合いいただいてありがとうございました。
やろうと思っていたことは、ここ(茅野市民館)に集まってここで作るのではなくて、ここに
集まって考えたことを「会わない間にどれだけ継続できるか」ということで、それは割とできたな…と思いました。
そして、(参加者の)みなさんの欲求が高まっていることだけは、よくわかりました。
手ぐすねひいて(来年の)用意しておきますので、覚悟していらしていただければと思います。
ぜひ来年度も、ぜひご参加くださいませ。」

参加者のみなさん、来年度もぜひ柏木さんと一緒に創作活動を楽しみましょう♪


今年はコロナ禍により、なかなか劇場や美術館に足を運ぶことはできない日々が続きましたが、多くの方に「月イチ会議」にご参加いただき、本当にありがとうございました。
来年度も引き続き地域の様々な人たちと一緒に、また楽しい「クラブ活動」が出来ればと思っています。

今年度ご参加いただいたみなさまも、また機会があわず参加が出来なかったみなさまも
どうぞ来年度の活動にもご参加いただければと思います。
これからの活動も、よろしくお願いします!

(マネージャー・カスミ)