月イチ会議7回目【特別編】~後編~

2月13日(土 )に映像作家の上田謙太郎さんをお迎えして実施された「演劇の『種』育てましょ!ドンドン芽を出す月イチ会議⑦【映像特別編】」の後編です。

前半は上田謙太郎さんの作品をとおして、映像作家という職業や、上田さんが考える‶日常にある演劇”についてお話をうかがいましたが、後半は伺ったお話をもとに市民館スタッフが3チームに分かれ、実際に映画を作ってみました!

多くの映画から影響を受けているという上田さんですが、‶最初に映画を作った”といわれるフランスのリュミエール兄弟の映像から、上田さん自身が考えた映像を撮る上でのメソッドをご教授いただき、そのメソッドにクロスカッティングという二つ以上の同時進行する場面を交互に見せる編集技法を必ずいれて、市民館を舞台に撮影スタート!

今回の映画作成の命題は、

「映画とは時間の芸術であるということ」

「日常には演劇があるということ」

という2つ。

クロスカッティグ以外に
・三脚を使って画面を水平にして撮影
・カメラを動かさない
・カメラズームしない
・1分以上長まわしをする
・大きな声でしゃべる
・静かな所で撮影する

…といういくつかの条件をもとにそれぞれのチームで台本作成から始まりました。


まずはどんな作品を撮りたいか、台本作成。


台本で流れが決まったら、現場に直行!




画面サイズと水平を確認。


いよいよ本番!
台本作成から撮影までに与えらた時間は約1時間!


1カット撮影の度に、急いで映像の確認です。


撮影が終わったら、元の撮影素材を上田さんと一緒にその場で編集、作品の構成を行いました。
クロスカッティングを成立させるため、映像データを入れ替えたり、いらない部分をカットしたり…作品を仕上げていきます。


各チーム作品が出来たら、早速上映開始!





作品の上演後には、上田さんから講評をいただきました。

普段の日常業務を反映した作品に、上田さんが思わず「あまりに自然すぎて構成した作品を観ている感覚がない」という講評や、「もっとコンパクトな作品にすることができるはず」という講評も。

これには前回の「演劇の『種』」での参加者の皆さんが柏木さんからいただいた講評を思い出し、「演劇の『種』」というのは一見全く別ジャンルのようでも、地続きになっているものなんだなぁと、映画製作から感じた瞬間でした。

あまりに濃密でアッという間に時間が過ぎてしまいましたが、最後に今回の活動を今後のクラブ活動に繋げていくことを確認し、「月イチ会議【特別編】」は終了しました。


次回の月イチ会議は2021年3月6日(土)14:00から!

「ドンドン芽を出す月イチ会議 コモンのロングタイム~舞台機構・照明・音響を体験してみよう~」を実施!

内容は、1月の月イチ会議で発表した作品の中から3作品程度をサンプルとして取り上げ、舞台機構・音響・照明を含めたトライアルを行う予定です。

また、3月12日(金 )18:30からは柏木陽さんをお呼びして「月イチ会議 特別編」を計画中☆

今年度の月イチ会議も残すところあと2回‼

最後まで、どうぞよろしくお願いします。

(マネージャー・カスミ)